テヴェレ川の流路
テヴェレ川(テヴェレがわ、Tevere)は、イタリア で3番目に長い川 。
テヴェレ川: 概要
エミリア・ロマーニャ州 のアペニン山脈 からトスカーナ州 、ウンブリア州 を経由し、ラツィオ州 でティレニア海 に注いでいる。流域面積 は17,374.996km でイタリアで2番目である。
テヴェレ川はモンテ・フマイオーロ の近隣にある二つの泉を水源としている。水源の周辺にはブナ林が広がっている。ベニート・ムッソリーニ は、1930年代に、その水源とされる場所に、頂点に鷲 が象られた、大理石 で作られた古風なローマ様式 の柱 を立てた。その柱には、ここがテヴェレの生まれた場所であるという意味の文字が刻まれている。
ヨシ原 、沼地 と森林 に囲まれる中流部の貯水池 のナッツァーノ湖 (イタリア語版) は1976年にラムサール条約 登録地となった。また、尖角状三角州 を河口に形成している事でも有名である。
テヴェレ川: ローマとテヴェレ川
ローマ 市内を流れていることで有名な河川で、中州にはティベリーナ島 (Tiberina、面積2.4km)がある。
古代ローマ 時代には「澄んでいない川」を語源とするティベリス川(Tiberis flumen ラテン語 )と呼ばれていた。日本語 では、西欧 諸語経由などで表記のゆれが激しく、イタリア語 (Tevere)経由によるテーヴェレ川・テベレ川、英語 (Tiber)経由によるティベル川、タイバー川、チベル川など、さまざまな表記がある。
ローマ皇帝 ティベリウス など古代ローマ時代の男性個人名「ティベリウス 」や、イタリア人の個人名「ティベリオ」は、この川の名前に由来している。
伝説では、ローマの創始者であるロムルス が双子の弟レムス と共にこの川に流された事になっている。
2000年代には正月の行事として、市内のカブール橋から飛び込みが行われることが定番化している。
テヴェレ川: ティベリーナ島
テヴェレ川唯一の中洲には、ティベリーナ島 がある。
テヴェレ川: 脚注
"Lago di Nazzano | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1999年1月1日). 2023年4月19日閲覧。
"尖状三角州(世界大百科事典第2版)”. 平凡社. 2023年1月3日閲覧。
"新年定番、川へ飛び込み! 伊ローマ”. AFP (2023年1月2日). 2023年1月3日閲覧。
テヴェレ川: 関連項目
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